古川流雄展「声」

展示会期2005年11月01日[火]〜11月19日[土]
開廊時間12:00―19:00(日曜休廊 11月3日開場)
展示作家古川流雄

アトリエに向かって走らせる車から見る丘の連なり、それは丘とも言えないほど低く、今ではあまり手を入れられることもなく木や草が茂り自ら形を成し て見飽きることがない。あちらこちらに点在する屋敷林もまた魅力的である。子供の頃に木登りをし、時には幹にでたウロに潜り込んで遊んだのはそのような木 森(*)を成す椎の古木であった。

昨年くした祖父、母、義母の記憶は姿、形よりも声である。声は記憶と言うよりも生々しく身近に、そこここに残り聞こえてくる。

作品を制作しながら、作品において成立しつつあるイメージ、感情に重なるのは見慣れた丘や屋敷林の姿、椎の木のにおいや木肌の感触の記憶であり、亡くした者の声である。

それは、そこに在る。

*きもり。田舎の言葉で複数の木によって形成された茂みのこと。庭のような規模で も森のような規模の場合でも使う言葉。

Profile
1955年 千葉県生まれ

1980年 東京藝術大学美術学部油画科卒業

1982年 東京藝術大学大学院美術研究科修了

Solo Exhibitions
’81,’82 ギャラリー山口

1983年 作家自宅(千葉県市川)

’84,’86 ギャラリー山口

’87,’90,’92 エスェズギャラリー(現:島田画廊)(東京)

1993年 ギャラリーαM(東京)

1994年 かわさきIBM市民文化ギャラリー「さまざまな眼65」(川崎)

2010年 「古川流雄展」旭ミサワホーム MISAWAギャラリー(千葉)

2014年 「ふたぎれ」 void+ (東京)

Group Exhibitions
1983年 第19回今日の作家展「内面化される構造」横浜市民ギャラリー(横浜)

1984年 現在美術の現在「内面化される構造2」セントラル美術館(東京)

1990年 モダニズムの三角測量-PART2「面の変容」ギャラリー古川(東京)

2010年 「音・色・かたちのポリフォニーVol.3」スタジオSK(東京)

2011年 阿佐ヶ谷美術専門学校スタッフ展「きらめく星座」第2回

Vision’s Exhibitions
2005年 古川流雄展「声」

2006年 第1回 アートに共感して Art in Sympathy 展 2nd.

2006年 第2回 アートに共感して Art in Sympathy 展

2007年 暗がりに響く声

2010年 よろこび Bliss

2012年 古川流雄個展「午後に見る夢」

2015年 古川流雄個展「正午の灼熱、午後の焦熱」

ACCESS

人形町ヴィジョンズ
〒103-0012東京都中央区日本橋堀留町2-2-9ASビル1F

東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線《人形町駅》A4・A5出口徒歩5分
03-3808-1873/ お問い合わせ
開廊時間:12:00〜19:00
休廊日:日曜祝祭日休廊
*開廊時間・休廊日は展示によって変更あり

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